いつものように犬の散歩に行くつもりの母と娘が、ついスマホの動画に夢中になってグズグズしていたら……。
待ち切れなかったのか、愛犬が自ら散歩に出てしまったそうです。
動画をご覧ください。
続きを読む2020年7月、大きな話題を呼んだ『ツーブロック問題』をあなたはご存じだろうか? 詳細はこちらの記事をご覧いただくとして、簡単に言えば一部の都立高校でツーブロックを禁止している理由が「外見などが原因で事件や事故に遭うケースがあるため」とされた問題である。
ツーブロックが原因で事件や事故に遭うケースなどあるのか? 昭和の時代ならいざ知らず、何かと個性が求められる現代に校則はマッチしているのか? 個人的には「いかにも日本っぽい話題だな~」と感じたが、果たして海外の人はどう思っているのだろうか? 米豪2人の記者に話を聞いてみた。
話を聞いたのは、ロケットニュース24の英語版サイト「SORA NEWS24」のケーシー記者(男性・アメリカ人)と、ウーナ記者(女性・オーストラリア人)の2名である。両名とも日本暮らしが長く、また日本文化にも精通しているため、より深い話が聞けるハズだ。
──ケーシーさん、ウーナさーーーん! お二人とも「ツーブロック問題」をご存じですか?
ケーシー「うん、もちろん知ってるよ。SORA NEWS24で記事になってるし、結構大きな反響があったからね」
ウーナ「私も知っています」
──おお、良かった。話が早い。ではさっそく話を伺いたいんですが、まずは校則で髪形を規定することをどう思いますか?
ケーシー「そうだな、簡単に言えば “髪型なんてどうでもいんじゃない?” という意見かな。あまりにも変わっていて、他の生徒の授業の妨げになるならダメだけど、逆に人の髪型を気にして授業に集中できないなら、気にする本人の精神力が足りない場合もあると思う」
──なるほど。
ケーシー「ただ、日本の高校のほとんどは制服があるよね。だから、髪型も規定されていること自体はそこまで驚かないよ。服と髪型、両方自由ならわかるけど、どちらか一方だけ自由というのはチグハグだもんね」
──確かに。ウーナさんはどう思いますか?
ウーナ「学校にはたくさんのルールがあるので、髪型のルールがあるのは当然でしょう。ただ個人的には、髪型のルールがそこまで重要だとは思いません」
──ふむふむ。
ウーナ「とはいえ、学生の髪型は学習には重要ではありませんが、学校の評判にとってとても重要です。私の友人が日本の田舎の学校で働いたとき、学生のスカートが短すぎると一般の方から苦情が入り、学校は真剣に受け止めたそうです。学校は評判が損なわれることを望みません」
──ありそうですね。特に田舎はありそう。
ウーナ「日本では立場に応じて適切な外観と服装を身に付けることが強く求められますからね。また、環境の違いもあると思います。欧米では普段から様々な髪の色や髪型を目にしているので、よほど個性的な髪型でない限りそこまで目立ちません。見た目に関する周囲の受け止め方が日本と欧米では大きく違います」
──確かに。次にアメリカとオーストラリア、見た目に関するそれぞれの校則を教えてもらえますか? じゃあ、まずはアメリカの校則をケーシーさんから。アメリカは相当自由なイメージがありますが……
ケーシー「実は意外とそうでもないんだよ、特に服装はね。俺は中学・高校と公立に通ってたんだけど、制服は無かった。だけど、極端に短いスカートとか極端に露出が多い服はNGだったね。あとはプロスポーツのチームTシャツもダメだったかな」
──え? スポーツのチームTシャツがダメなんですか?
ケーシー「そうなんだ。理由はスポーツチームのイメージ色と同じ色を着ているギャングがいるからなんだよね。もちろん学生じゃないよ。そういう人たちとトラブルにならないようにスポーツのチームTシャツは禁止されてた。今も同じかはわからないけど」
──へぇ~。アメリカっぽいですね~。髪型に関してはどうですか?
ケーシー「髪型のルールはほとんど無かったかな。黒板が見えないほどの大きなモヒカンとかはダメだろうけど、他の生徒の邪魔にならなければ基本的になんでもOKだった気がするよ。そうそう、高校のある時期からはヒゲもOKだったね。“男になったぞアピール” する同級生がたくさんいたよ。俺も生やしてた(笑)」
──ヒゲもOKなんですね。
ケーシー「うん。ただ、俺はずっと公立だったからね。アメリカでも私立だと、公立よりは髪型や服装に関する校則は厳しいよ」
──ほうほう。ではウーナさん。オーストラリアはいかがでしたか?
ウーナ「一般的にオーストラリアの公立は男女共学、私立は男女別なんですね。そして公立も私立も基本的には制服です」
──あ、僕オーストラリア行ったとき、伝統的なスカートの制服をはいている男子学生たちを見て “なんかいいなぁ” と思ったことあります。すません、続きをどうぞ。
ウーナ「はい。髪型に関してですが、オーストラリアの私立学校は日本とほぼ同じです。髪を染めるのも禁止ですし、男子は長髪も禁止。一方の公立学校も一応はガイドラインがあるんですが、実際にはあまり守られていない印象です。ピンクやブルーに髪を染めた子もいましたし、ドレッドヘアやモヒカンもいましたね」
──へえ、私立は意外と厳しいんですね。では最後にお二人から見て、日本の見た目に関する校則のメリットとデメリットだと思うことを挙げてもらってイイでしょうか?
ケーシー「そうだな、まずメリットだけど、学生は学業が本業だよね。見た目の自由度が低ければ、ファッションに使う時間を勉強に使えるのかもしれないな。あとはやっぱり、規律を守る訓練としては効果があるのかもしれない。大人になって社会に出たら守らなきゃいけないルールがたくさんあるからね」
──なるほど。ウーナさんはいかがでしょう?
ウーナ「そうですね。目立った髪型や服装の生徒がいなければ、少なくとも近所の人や周りの人はいい学校だと思うのではないでしょうか。学生としては可もなく不可もない、中庸的な人物になる訓練になるでしょう。良くいえば我慢、自分を抑え込む術を学べるのだと思います」
──ふむふむ。では次にケーシーさんからデメリットだと思うことを教えてください。
ケーシー「それはやっぱり自己表現の自由が少なくなることかな。もちろん、髪型や服装以外でも自己表現はできるんだけど、全員が同じ服と数種類しかない髪型だと、自己管理能力は養いづらいよね。服や髪形を選択するのってセルフプロデュースだから、学生の頃からその機会を奪っちゃうのは、やっぱりデメリットなんじゃないかな?」
──言われてみれば学生の頃、制服は何も考えないで着てましたね。楽ではあるんですけど、それだとある意味で思考停止状態というか、得るものはなかったのかもしれません。
ケーシー「そうだよね。大人になって初めて服装や髪型の自由を手に入れた場合、逆に戸惑うかもしれないよね。それまで制限されていたものがいきなり無制限になったら、バランスが取りづらいんじゃないかな?」
──確かに。
ケーシー「たかが髪型、たかが服装、たかがファッションなんだけど “どこまでやっていいのか?” とか “自分の見た目が周りの人にどんな影響を与えるのか?”って、大人に必要なスキルだと思うんだ。本当だったら子供の頃から身に付けた方がいいよね」
──本当そうかも。では、ウーナさんはどうでしょう?
ウーナ「最大のデメリットは、生徒が “自分が何者なのか?” という感覚を養えないことだと思います。個性と置き換えてもいいでしょう。もし校則に違反した場合、その生徒は “出る杭は打たれる” ことを知り、萎縮してしまうかもしれません」
──ふむふむ。
ウーナ「良くも悪くも日本は、欧米と比べると “出る杭は打たれる” が根強い社会だと思います。もちろん悪いことばかりではありませんが、もし今後の日本が個性を大切にする社会を目指すならば、現在の校則が時代にマッチしているとはあまり言えないでしょう」
──仰る通りだと思います。お二人、どうもありがとうございました!
最近では日本でも「個性が大事」ということはよく言われる。その一方で、まだまだ目立ちすぎることを良しとしない人が多いこともまた事実であろう。就職活動になった途端、企業から個性を求められることはよくある話だが、本当に個性を育てるならば、そろそろ見た目に関する校則も見直していい時期なのかもしれない。
というわけで、今回はアメリカ人記者とオーストラリア人記者から見た「ツーブロック問題」についてお届けした。たかがツーブロック、されどツーブロック。個性を育てるべきか、中庸的な人物を育てるべきか? あなたはどう思うだろうか?
参考リンク:SORA NEWS24
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
スパ! 実はちょっと前から、オレたちの住むケニア・アンボセリのマサイエリア、大変なことになっているんだ。コロナ関係なく、水不足。幸い、オレの住む村の被害はそこまでではないが、直撃の村は大変だ。
その昔は、「雨が降らないから水不足」になっていただろ。オレたちがどれだけ水で苦労してきたのかについては、マサイ通信を第1話から読んでもらうとして、とにかく恵みの雨だった。ところが今は、「晴れないから水不足」になっているんだ。何が起きているのか簡単に説明しよう。
ウチらの住むエリアには、いくつかの井戸、ならびに貯水タンクがある。オレの村の中にも井戸はあったが、壊れてしまった → 直した → また壊れたのは既報の通り。
そんなこんなでオレたちは片道30〜40分ほど歩いた先にある貯水タンクから水を確保している。ここが一番近いんだ。ここの貯水タンクは特にトラブルなく動いているので、オレたちは、まぁ、大丈夫つったら大丈夫。
ところが!
マサイのエリア内にあるいくつかの貯水タンクは、「ソーラーポンプ」ってのを使って水を汲み上げてるのね。英語で言うと「solar borehole pumps」ってやつを使っているの。手動でシュコシュコやるんじゃなく、ソーラーパワーの電動で汲み上げて、タンクに貯めて……ってな感じ。
んで!
このところのアンボセリ、ぜんっっっぜん太陽が出てないわけ。そしたら太陽光で充電とかもされないわけ。そしたらポンプも動かないわけで……いつしか貯水タンクの水も空っぽに。つーことで、水が出なくなった貯水タンクを使っていた人たちが、「水難民」になっているわけなんだよ。
遠くの方から、オレらが使っている貯水タンクに水を汲みに来る人たちもいる。オレらの場所で片道30〜40分なので、ゆうに片道1時間はかかるだろう。いいや、あるいは、もっとだ。キツイぜ〜。そんな毎日だ。
今、アンボセリに住むマサイ族のオレたちは、神に向かって「太陽を出してください」と祈っている。昔は「雨を降らしてください」と祈っていたのに、今は逆のことを祈っているんだ。どちらも目的は「水」なのに、逆のことをお願いしているんだ。皮肉なもんだよ。神様も混乱しちゃうよな。では、オレセリ!
「やられたらやり返す、倍返しだ!」でお馴染みの人気ドラマ『半沢直樹』が帰ってきた! 2020年7月19日より、半沢の出向先である東京セントラル証券を舞台にした新シリーズがスタートし、早くも注目を浴びている。
そんな半沢にちなんだ和菓子の販売が始まっていることを確認した。それは「100倍返し饅頭」だ。お世話になったアノ人へ、お中元代わりに100倍返し! 喜んでもらえるに違いない。TBSストアで販売しているぞ!
2013年の前シリーズ放送時にも「倍返し饅頭」が売られていた。当時番組は人気絶頂の時期で、倍返し饅頭は都内のTBSストア3店舗で即日完売。今回の100倍返し饅頭は、その存在をあまり知られていないのか、東京駅のTBSストア店内には十分在庫があるようだ(2020年7月21日時点)。販売価格は1箱税別1000円。オンラインでも購入できる(送料別)。
持ち帰って箱を開けると、あの半沢部長の名刺がステッカーとして同梱されている! これは地味にうれしい。家宝にしよう。倍返し饅頭には東京中央銀行の名刺が入っていたはず。7年越しで揃えたかったなあ……。
饅頭は9個入り。そのすべてに「100倍返し」の焼印が押されている。
「100倍返し」と言うくらいだから、饅頭の中身はもしや通常の餡子ではないのか? もしかして、めちゃくちゃ苦々しい味がしたりして……。激辛餡だったらどうしよう? そんな心配が頭をよぎりそうだが、ご安心を。普通の饅頭である。こしあんがぎっしり詰まっていて、結構甘い。牛乳を飲みながら食べるのにふさわしいタイプの饅頭だ。
さて、ドラマの新シリーズは始まったばかり。前シリーズの仇敵だった大和田常務(取締役)も出演しており、1話目から早くも「施されたら、施し返す。恩返しです!」との名台詞を炸裂させている。できれば、その大和田常務の「恩返し饅頭」も商品化して欲しい! 発売されたら絶対買う!
参考リンク:TBSオンラインストア「半沢直樹 100倍返し饅頭」
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
マスクが手放せない世の中になってから初めての夏本番がやってくる。少しでも快適な生活を求める一方、誰もが手探り状態だけにどれが “正解のマスク” なのか実際に使ってみないと分からない。いい例がユニクロのエアリズムマスクで、名前こそ涼しそうではあるも実際のところ「快適さは別」であった。
とはいえ、有名どころのマスクは即完売。抽選をくぐり抜けないと手に入らない商品は多いが、なんとこの度「スーツのAOKI」の狭き門を突破! 運良くクールマスクをゲットすることができたので使用感をお伝えしよう。
購入したAOKIの「ダブル抗菌・洗えるクールマスク」は20枚入りで税抜4000円。現在も購入ルートは抽選のみ。8月上旬までは定期的にHP上で抽選販売の予定が入っている。その特徴をざっと書き出すと以下の通りだ。
・蒸れにくく肌にやさしいストレッチジャージ生地を使用
・ダブル抗菌加工(外層・内層が抗菌加工済み)
・ファンデーションなど、化粧汚れがつきにくい
・抗菌加工は30回洗濯しても持続
・日本人の顔に合わせた立体縫製
・UVカット
などなど。なお、素材は外層ポリエステル100%、内層はポリエステル65%・コットン35%。色は白のみで製造はベトナムだった。
そしてサイズは1種類のみで統一されている。そうだとしたらキツい人も出てくるんじゃないのか……と思うところだが、AOKIのホームページ上に以下のような文がある。
「マスク販売当初、マスク不足の中、可能な限り短期間で多くの方のお手元に届けられるように1サイズのみの展開とさせていただきました。女性をはじめ、多くの皆様より、使いやすいとのお喜びのお声をいただいております一方で、やや小ぶりだというお声もいただいております。
今後お客様のお声を真摯に受け止めまして、より多くの方にご活用いただけますよう、改定版の企画を予定しております。引き続きご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます」
やや小ぶりの声もあると聞くと顔面サイズのデカい私は不安しかないが、小ぶりは小ぶりでもどれほど小ぶりなのだろうか。実際に装着してみるとしよう。
手に持った感じはそこらへんのマスクとなんら変わらず。言われてみれば「ちょっと小さいかな〜」程度で極小という印象はない。
つけてみたら顔面サイズのデカい私でも、鼻から口まで一応覆われた。肝心の肌触りは気持ちいいし、がっつりシャットアウトされているような感じで防御性能が高そうだ……!
と思いきや!!
いかんせん私のデカい顔が完全勝利していて耳が痛い。そう、ヒモの部分が「ピィーン」とギリギリまで伸びた状態で装着しているため、どうしてもキツさを感じてしまうのである。次第に慣れていく部分はあったものの、もう少しゆとりがあると嬉しかったというのが正直な感想だ。
まぁこれは事前に言われていることだし仕方ない。女性なら大丈夫な人が多いだろうが、男性はわりとキツく感じる……人生で一度でも「顔デカい」と言われたことがあるならば、今は焦らずにサイズの大きい新作を待つ方がいいかもしれない。
ではクールマスクの実力はどうなのか。息をしたらヒヤッとするのがクールマスクの特徴で、国産の「西川のクールマスク 」のように快適なものも増えてきた。その点、AOKIはというと……
私の顔面サイズだとガッツリ固定されていることで、どうしても苦しさがあった。また、クールという名がついているも、ヒヤッとするのは気持ち程度。どちらかといえばホールド感の方が強いため、夏本番の暑さに対応するというよりは室内で使うマスクだと感じた。その分、防御は鉄壁に思えたが……。
以上が個人的なAOKIのクールマスクの感想だ。まだまだだと思うところはあったが、冒頭でお伝えしたように今は誰もが手探り状態で企業もそう。これから夏本番を迎えるにあたり、より快適なグッズが登場することを願いたい。
松屋の至宝『ごろチキ』こと『ごろごろ煮込みチキンカレー』をこよなく愛する私(あひるねこ)からすると、ここ最近の松屋の「ごろごろ」推しは少々過剰なような気がしなくもない。この際、『ごろチキ』の名を持つメニューは一つでいいのではないか? そう、世界に神は一人だけでいいのだ。
ところが本日2020年7月21日、松屋は『ごろごろチキンのバターチキンカレー』なる新たなメニューを全国の店舗で発売。またしても新たな「ごろごろ」勢が世に解き放たれることになってしまった。俺の話聞けや……! だが重度の『ごろチキ』信者として、ここは一戦交える必要があるだろう。
『ごろごろチキンのバターチキンカレー』は実は去年7月にも発売されている。その時は69店舗限定だったため私も実際に食べてはいないのだが、当サイトの記者・江川資具の記事によると、『ごろチキ』の後継足りえるかは別にしても確かにウマいカレーだったようだ。
価格は当時よりも30円上がって税込680円。ライス大盛だと740円だが、8月4日の午前10時まではサービスで大盛無料だという。ただあくまで個人的な感情としては、「何が『ごろごろチキンのバターチキンカレー』だよ。何回チキンって言うねん」てなもんである。神の名を騙(かた)る不届き者め……!
しかし、いざテイクアウトして……
ルーを一口食べてみると……
マ、マジかこれ……!
_人人人人人人人人_
> うっま!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
なんと驚くことにこの『バターチキンカレー』、盲目的な『ごろチキ』信者である私をも黙らせるほどの、超ド級のウマさに満ち満ちていたのだ。非常にマイルドで、正直なところ辛さはほとんどない。それはつまり、カレーとしての武器を最初から一つ放棄しているとも言えるのだが……。
その代わりに強烈なバターの香りとコクがカレーを邪魔しないギリギリのレベルまで目いっぱい詰まっており、その旨みを最大限まで増幅しているのである。トマトの風味が絶妙に効いているおかげで、バターの嫌な濃さをあまり感じさせないという点もまたニクいではないか。
先述した記者・江川は『バターチキンカレー』について、「まろやかで永遠に食べ続けられる気がする」と書いているが、私もこれには完全に同意だ。『ごろチキ』と名前はよく似ていても、攻めの『ごろチキ』・守りの『バターチキン』という感じで、両者のベクトルはまったく正反対と言えるだろう。
だがしかし!
あくまでこれは、ルーのみを食べた時の感想であることをハッキリ記しておきたい。どういうことか? 端的に言うと、『バターチキンカレー』はルーと一緒にチキンを食べると、チキンの存在感にルーがやや負けてしまうのである。
なるほど。「ごろごろ」というだけあって『バターチキンカレー』にもチキンがたっぷり入っている。が、先に書いたようにこちらのルーは優しくマイルドだ。そのため、野性味溢れるチキンの大群を前にしてしまうと、その突進を完璧に受け止めきることができない。
結果、ルー単体で感じた旨みがチキンによって若干かき消されるという不幸な現象が起きてしまうのだ。その点、我らが『ごろチキ』神は、ルー自体が非常にアグレッシブかつスパイシーなため、どんなにチキンの主張が強かろうが押し負けることはない。むしろそこには相互作用による、ある種のケミストリーが発生するのである。
誤解なきよう書いておくと、『ごろごろチキンのバターチキンカレー』は私の予想を遥かに上回るおいしさだった。これならまたぜひ食べたいなと素直に思う。しかし……やはり『ごろチキ』には一歩劣るというか、両者の間には薄くも決定的な壁がそびえ立っていると言わざるを得ないだろう。
最近の松屋は「ごろごろ」と謳う新メニューを大量に発表しているが、それらを味わうたび、唯一無二の絶対神『ごろチキ』に思いを馳せずにはいられない。そう、超エース級の実力を秘めた『バターチキンカレー』をもってしても、神の不在を埋めることは叶わないのである。
缶詰食品は数あれど、「やきとり」においてはこの商品が代表といってもいいはず。ホテイフーズの「やきとり缶詰」である。1970年に世界で初めてやきとりを缶詰にして発売開始し、今年で50周年。もう半世紀も愛されている同社の看板商品だ。
それがなんと、カップ麺になっていた! 全然知らなかったぞ、2020年3月に発売開始していたなんて!! この春に発売された商品は、世の混乱のなかで埋もれてしまっていたらしい。そのやきとり缶詰の味をイメージした、そばとラーメンを実際に食べてみた。
販売されていたのは、「やきとりたれ味風味そば」と「やきとり塩味風味ラーメン」の2つ。どちらも近所のスーパーで税別108円で売っていた。あのホテイの缶詰を再現しているというのに108円。もう少しブランドに見合った値段がついていても良さそうだが、まあ安いに越したことはないか……。
中には缶詰のやきとりが入っているのだろうか? 入っていて欲しい! そんな願いを込めながらパッケージを見ると、味を再現しただけだった。まあ、あの肉をカップに閉じ込めるのは無理があるか。
フタを開けて中を見たが、コレといって大きな特徴はない。カップヌードルでいうところの “謎肉” らしきモノが多く入っているのがわかる。おそらくこれは、やきとりの食感を再現するべく投入された、鶏肉だろう。
つくり方は一般的なカップ麺と同じ。熱湯を注いで3分待つ。そしてフタを開けると、缶詰の中身とは似ても似つかないが、香りはほのかに缶詰に近いモノがある。匂いはうまく再現されているようだ。はたして味は?
食べてみたら、汁からあのやきとりのタレに味わいがする! 濃いめの醤油の風味と、強い甘さ。特に汁をすすった後味が、完全のやきとりのタレだ! これは見事な再現っぷり。この汁にやきとりをつけて食べることもできそうだ。
ラーメンの方の香りの再現度も申し分ない。アノ塩だれの風味を、スープにすることに成功している。
熱湯を注ぐ前に見えていた赤い欠片は、赤ピーマンだった。てっきり「唐辛子では?」と思い辛さに警戒したのだが、全然辛くない。むしろ、そばの方が後半に塩辛くなった。粉末スープがカップの底に沈殿していたからだ。そうならないように、食べる際にはしっかりとかき混ぜ、スープの濃度を均一になるように心がけて欲しい。
それにしても発売元のサンヨー食品はなかなかやりおる。そういえば、「岩下の新生姜味 焼きそば」もサンヨーの仕業だったな。業界には強力なライバル企業が数多くいるが、独自の商品開発でいつまでもその存在感を示して欲しい。
プレゼントは難しいもので、相手が必ずしも喜んでくれるとは限りません。
ある男性が妻に香水をプレゼントしたのですが、残念ながらお気に入りにはならなかったようです。
そのことに気が付いたのは、トイレに入ったときでした。
続きを読むみなさんは、ウナギをどのようにして食べるのが好きだろうか。蒲焼や白焼、丼にせいろ蒸し。変化球として、うざくや八幡巻なんかも良いよな。何をやっても美味しいが、身近にあふれるのは和風な味付けである。たまには、全く違ったジャンルのウナギを味わってみたい。
そんなこんなで『食戟(しょくげき)のソーマ』に登場する「鰻のマトロート」にチャレンジだ! しかしちょい難しいのでこの場では “なんちゃって”版をお届けすることを、お許しいただきたい。こちらは簡単で、市販のウナギ蒲焼をソースにぶち込むだけだぞ。それではやってみようー!!
『食戟のソーマ』はタイトル通り、料理バトルがテーマの漫画だ。「鰻のマトロート」も、ある食戟で登場するメニューである。作中で「鰻のマトロート」と言えば、ウナギにスモモを巻き込み網脂(クレピーヌ)で包むという凝った料理。
しかし網脂なんて、田舎のスーパーには置いていないので断念だ。単行本では網脂などを使用せずとも、ウナギの蒲焼で代用可能である旨が書かれていた。そこで漫画の料理シーンを観察しながら、蒲焼で何とか作ってみた次第である。
【材料】
・ウナギの蒲焼:1本
・玉ねぎ:1玉
・ワイン:適量
・バター:適量
・ブリオッシュ(またはパン):適量
・マッシュポテト:適量
【作り方】
1.玉ねぎをみじん切りにし、バターで炒める。
2.玉ねぎがしんなりしてきたら、玉ねぎが隠れるくらいにワインを入れる。
3.アルコールが飛んできたところで、ウナギの蒲焼を入れる。
4.ウナギが温まったかなというところでウナギを取り出し、ソースに塩コショウ、シナモンなどで味付けする。
5.煮詰まったソースをウナギにかけて完成。最後にブリオッシュ(またはパン)やマッシュポテトをそえる。
正直、ウナギとワインが合うのか甚だ疑問だった。もとは淡白な魚ではあるのでイケるかもしれないが、とんとイメージができない。作りながらも「大丈夫なのかコレ……美味しいって言ったって、漫画の中だけの話なのでは」と不安はぬぐえなかった。
仕上がりはオシャレな感じではあるが、相変わらず味の想像が全くつかない。こうなれば、ごちゃごちゃ考えていてもしゃーない。食べてみるしかない! いざままよと口の中に入れたところ、なんということでしょう。ウマい。
ウナギの脂が溶け込んだソースが思いのほかまろやかで、口の中に優しい香りがフワッと広がるのだ。漫画の中では、登場人物が「付け合わせのブリオッシュとマッシュポテトにソースを絡め、ウナギの身も一緒くたにしてほお張れ」と言っている。
その言葉に従いすべてをまとめて食べると、これがめちゃめちゃ美味しい!! ウナギとポテトの相性がこれほど良いとは知らなかった。ソースが絡んだウナギの旨味が、じわっとポテトに染み込む感じがタマラナイではないか。
なるほど、これはブリオッシュ(記者の場合はパン)とマッシュポテトはマストで用意すべきだ。この一体感を味わってはじめて、このメニューは完成すると言えるだろう。
いやはや、ウナギも奥が深い。この他にもいろいろな料理に活用できそうな、可能性を感じさせる魚である。奇しくも2020年7月21日は土用の丑の日だ。今年はあなたも、いつもと一味違うウナギ料理に挑戦してみてはいかが?
参考リンク:週刊少年ジャンプ『食戟のソーマ』
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.