誰だって落ち込むときがある。そしてその落ち込んだときに活力を与えてくれる作品というのも、きっと誰にだってあるだろう。
今回は心が疲れて元気を出したいときに触れたい作品を、ロケットニュース記者9人が選んでみた。心が塞ぎ込んだりして沈んだとき、浮上するきっかけになってくれればこれ以上うれしいことはない。
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和才雄一郎「ネガティブな気持ちが消えて無くなる」
・映画『ブルース・ブラザース』
「意図的に元気を出したくて見るってわけじゃないけど、これを鑑賞した後は毎回ネガティブな気持ちが消えて無くなる気がする。なかでも一番好きなシーンは、トリプルロック教会のジェームズ・ブラウン牧師が出てくるところかな。
あと、キャブ・キャロウェイの『Minnie the Moocher』のシーンなんて何回も見たし、レイ・チャールズが万引きしようとした子供に銃をぶっ放すところも個人的にツボ。それから、アレサ・フランクリンが『フリーダーム!』と絶叫するところは鑑賞する度に巻き戻して何回も見る。
そういえば、続編の『ブルース・ブラザース2000』で、エリック・クラプトンが一言だけのセリフ(why not?)を発するところも絶妙に ”いい味” 出してるんだよなぁ……と言われたところで、同映画を見てない人には何のことが分からないと思うけれど、見たことがある人はこれを読んでいるだけで、ちょっと元気が出たのでは?
つまるところ、ブルース・ブラザースとはそういう映画なのであります」
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GO羽鳥「伝説すぎる1日が記録された映像」
・VHSビデオ『新日本2・12平成の乱 ~後楽園炎上! 維震軍・新日本 二大合戦~』
「1995年の2月12日、後楽園ホールで2つのプロレス興行が行われた。昼は平成維震軍の興業、そして夜は新日本プロレスの興業だったのだが……まさに伝説すぎる1日が記録された映像は元気とパワーの濃縮還元!
私が一番好きな『長州のブチギレ』が見られるのもこの日であり、当時に録画した『ワールドプロレスリング』はテープが擦り切れるほど見直した。
特に元気が出るのは、平成維震軍vs長州力(with橋本・平田)の控え室乱闘。たぶん100回は見た気がするし、見たら絶対に元気が出るはずだ」
原田たかし「どんな分野にも通じるプロフェッショナルな姿勢」
・書籍『俺か、俺以外か。 ローランドという生き方』(ROLAND)
「『俺か、俺以外か。』をはじめとする名言を取り上げられることが多い彼だが、この本を読めば、実はその1つ1つの言葉にユーモアがあるだけでなく信念もあることが分かる。また、とにかく前向きになれるものばかりなので、読んでいるだけで元気をもらえること間違いなし。
特に仕事に対するプロフェッショナルな姿勢はどんな分野の人にでも当てはまるため、最高の自己啓発本とも言える。それでいて面白いから読書しない人でも読みやすいはず」
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ジュン君「手にとった時点で頭を切り替えるモードになれる」
・書籍『プロジェクト・ブック』
「少し行き詰まったとき、気分を変えたいとき、頭の中をリセットして元気を出したいときに読む本。プロジェクト・ブックは学生時代に知り合ったある著名な方から薦められて購入した。
建築家向けではあるが、別業界の私も仕事で考えるときに限らず、色々なタイミングでこれを手にとって、頭をリフレッシュしてきた。特に好きなパートは『地図を語れ』。ちなみに私のなかでは、この本を手にとった時点で頭を切り替えるモードになれるので手放せなくなっている」
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中澤星児「背中を押され、もう1度頑張ろうと思える」
・漫画『3月のライオン 4巻』(羽海野チカ)
「苦しみもがくマンガのキャラを見ると元気が出ます。特に確固たる目的があるんだけど、達成するほどの才能がないキャラがもがいている時に放つ一瞬の光は何より尊くまばゆい。そんな私(中澤)は、凡人寄りの努力キャラフェチ。
『3月のライオン』4巻には、我らが島田八段と将棋界きっての天才・宗谷名人の名人戦が描かれています。島田八段がもがきながらも天才を追い詰める様は、ページ数こそ少ないですが涙なくして見れません。誰もが背中を押され、もう1度頑張ろうと思えるシーンだと思います。まさに “ベストもがきスト”。島田八段でスピンオフ作って欲しいレベル」
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あひるねこ「あまり頭を使わず、それでいて楽しい気分になれる」
・漫画『1日外出録ハンチョウ』
「元気を出したい時はあまり頭を使わず、それでいて楽しい気分になれる漫画が読みたくなる。私(あひるねこ)の場合、その時代その時代でそういう作品はあったのだが、ここ数年はもっぱら『ハンチョウ』である。言わずと知れた『カイジ』の登場人物・大槻のスピンオフだ。
大槻とその側近、沼川と石和が3人で(ときどき宮本も)どこかに遊びに行ったり食べに行ったり、ただダベっていたりする話が特に良い。全員重度の債務者のクセに、やたら毎日が充実していて楽しそうなのだ。
危なく “地下に落ちるのも悪くないな” なんてことを考えてしまう。元気になれる反面、実に危険な漫画である」
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P.K.サンジュン「暑苦しい人たちの音楽が好き」
・サンボマスターの楽曲
「俺は『マキシマム ザ ホルモン』や『レキシ』など、暑苦しい人たちの音楽が好きだ。中学生の頃、CoCo(宮前真樹推し)の下敷きを使っていたとは思えないほど、ここ20年ほどはロックをメインに聴いており、フェスやライブにも足しげく通っている。
なかでも『サンボマスター』のライブには、フェスも含めたら30回くらいは行ってると思う。ギターボーカルの山口君のド直球な語りがいいんだよ。『あんたがさ、俺はあんたがたと伝説を残しに来たんだよ。あんたがたさ、俺は宇宙1のライブやりに来たんだよ』とか、普通なら青臭くて恥ずかしいこともズケズケ言っちゃうワケ。
サンボのライブに行くと絶対に元気がもらえるし、もちろん曲も最高。アルバムだと『サンボマスターは君に語りかける』と『ロックンロール イズ ノットデッド』あたりが好きかな。早くコロナが終わってライブに行きたい! それまでは音源で我慢するよ!!」
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佐藤英典「もうどうでもイイ! ってなって元気になる」
・音楽『ホンダラ行進曲』(ハナ肇とクレージー・キャッツ)
「私が元気を出したいときに聞く曲がこれだ。いつでもなんでも上手くいけばいいけど、そうはいかない。当たり前のことだ。
時には小さなことでウジウジ悩んだりすることもある。心がモヤモヤして気が晴れない時にコレを聞けば一発で気持ちが明るくなる。
“どうせこの世はホンダラタホイホイ だからみんなでホンダラタホイホイ”(歌詞より)
もうどうでもイイーーー! ってなって元気になる。すぐにクヨクヨしてしまう人にぜひとも聞いて欲しい」
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田代大一朗「落ち込んだ気持ちをありのまま認めてくれる」
・ビリー・アイリッシュの楽曲
「元気がないときに『元気出して前向こう!』というポジティブな作品に触れるのもいいが、『元気ないの? 私も同じ。それはそれでいいだよ』と落ち込んだ気持ちをありのまま認めてくれる作品に触れることもぜひオススメしたい。そういった素敵な癒しをもたらしてくれるのが、私にとってはビリー・アイリッシュの楽曲だ。
現在世界の音楽シーンを席巻しているビリー・アイリッシュの楽曲には、暗くて重めのものが多く、『聴いていると、なんだかネガティブな気持ちになってくる』と感じる人もいるかもしれない。しかし心の闇をそのままでもいいと肯定し、なんならその美しさにも気づかせてくれる彼女の曲は、多くの人の救いになっているのもまた事実。
心が最近重いなあと感じている人は、ぜひ一度聴いてみてほしい。個人的には国際レコード・ビデオ製作者連盟が “2019年世界で最も売れたシングル” に認定した『bad guy』がオススメ」
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──以上、ロケットニュース24がおすすめする「元気を出したいときに見る・聴く作品9選」である。
何かとストレスが溜まりがちな現代社会。疲れた自分に癒しを与えてくれる心の活力剤を見つけておくのは、大事なことなのかもしれない。
執筆:ロケットニュース24編集部
Photo:RocketNews24.
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