会員制スーパー、コストコに並ぶ商品は「大容量だけどメチャメチャ安い」が基本形である。例えば大人気のパン「ディナーロール」は36個入りで税込み価格は458円。1個当たりの価格は約13円ということになる。こんなにいらないよ……と思いつつも、ついついカートに入れてしまう圧倒的安さ。これこそがコストコの真骨頂だ。
そういう意味でコストコの「オリジナル炭酸水」も、あまりの安さに手が出やすい商品であろう。なにせ1本あたりの価格は驚異の約27円。私、P.K.サンジュンも「安すぎィィィイイイ!」と浮かれて購入したのだが、悩んでいる人はちょっと話を聞いて欲しい。というのも……。
・衝撃的な安さ
一般的なスーパーで500mlサイズの炭酸水を購入する場合、どんなに安くても通常は60円くらいする。私が普段から愛飲している「ウィルキンソン炭酸」は近所のスーパーで税抜き78円がデフォルトで、それでもかなり安いのではあるまいか? これまで78円のウィルキンソンを高いと思ったことは1度も無い。
ところが、である。コストコで目にした炭酸水は40本入りで税込み価格は1078円。なんと1本あたり27円弱なのだからド肝を抜かれるのも無理はないハズ。正直「これまでの78円は何だったのか……」と頭をよぎらざるを得なかった。
・しかもカークランドシグネチャー
このオリジナル炭酸水、正式な商品名は「カークランドシグネチャー スパークリングスプリングウォーター」という。おわかりのように、コストコのプライベートブランド「カークランドシグネチャー」の商品であったことも、私が購入を即決した大きな理由だ。
なぜなら「赤ワイン」や「クラフトビール」など、これまでカークランドシグネチャーで外したことは過去になかったからである。コストコ様が絶対の自信を持ってオススメするプライベートブランド、それが「カークランドシグネチャー」である……ハズだった。
・オススメしない2つの理由
さて、ここで結論を申し上げてしまおう。仮に私が友人に「スパークリングスプリングウォーターどう? 買った方がイイ?」と聞かれたら、率直にオススメはしない。その理由として以下のような説明をするだろう。
1点目は「結構クセがあるよ」ということ。そう、同商品は過去にあまり味わったことがない独特のクセがある。原産国・イギリスの水のせいなのか? それとも元々こういう仕様なのか? 理由はハッキリわからないが、国産の炭酸水には無い独特のクセがあることだけは間違いない。
もう1点「あんまり炭酸が強くないよ」とも言う。先述のように、私がウィルキンソンの強炭酸慣れしてしまっていることが最大の理由ではあるものの、スパークリングスプリングウォーターは決して炭酸が強くない。体感としては “微炭酸” くらいの感覚だから、バチバチの強炭酸とは雲泥の差がある。
以上が「カークランドシグネチャー スパークリングスプリングウォーター」をオススメしない個人的な理由だが、逆に言うと「クセが気にならず」「むしろ微炭酸好き」な方にはドンピシャでハマる商品であろう。なにしろ1本あたり約27円である。ハマれた人にとっては僥倖(ぎょうこう)でしかない。
・合わないとなかなかツライ
本来なら試飲してから購入するかを決めて欲しい商品だが、なかなかそうもいかないのがツラいところ。クセについてはクセとしかお伝えできないが、炭酸が強くないことは確かなので、購入を検討している方は「炭酸が強くないらしい」ということだけでも覚えておくといいだろう。
というわけで、「カークランドシグネチャー スパークリングスプリングウォーター」については私のように安さに飛びつく前に、1度熟考をオススメしたい。クセが弱めで強炭酸なら爆買いするんだけどなぁ……。当面はウィルキンソン炭酸で生きていきます。
オススメ度(☆5中): ☆☆(激安ではあるが……)
また買う度(☆5中): ☆(自分には合わなかった)
オススメシチュエーション:むしろ微炭酸好きな方にはいいかも。クセも頭に入れておこう